Windows Vistaを使ってみるテスト

新しいもの好きな親父殿がWindows Vistaを買ってきた。

一応、PCは一通り使いこなすうちの親父殿だが、OSのインストールは未経験らしいので、一応、杉蔵が代わりにインストールする。
気のせいか、Windows 2000やXPよりもインストールが楽になったような気がする。

早速、立ち上げる。スタートメニューが変わり過ぎてて、ちょっと驚く。

エクスプローラを開いてみる。メニューバーがない。こっちは隠しフォルダを見るためにフォルダオプションを出したいのに、フォルダオプションの表示方法が分からない。結局、コントロールパネルから開いた。後で分かったが、メニューバーはデフォルトで非表示になっているだけで、Altキーを押せば表示される。

そういえば、Vistaで見てみたかったのが、Aeroだ。Alt+Tabでウィンドウのサムネールを表示しながらウィンドウを選択できたりとか、Windows+Tabでウィンドウを立体的に並べてグルグル回しながらウィンドウを選択できたりってやつだ。
やってみたが・・・できなかった。どうやら、Aeroに対応しているグラフィックボードを積んでいないと使えないらしい。

とりあえず、自分のデータを旧PCから移植してみる。どうやら、個人用のデータ置き場がXPまでの「C:\Documents and Settings」から「C:\Users」に変更になっているようだ。

メールは、デフォルトのメーラーがOutlook ExpressからWindows Mailってやつに変更になってる。まず、アドレス帳のデータを*.wabファイルからインポートする。これはすんなりいった。問題は、メッセージだ。インポートする場合、Outlook Express6のメッセージ置き場を指定するのだが、何度やっても失敗する。後で分かったが、これは「Outlook Express」の一階層上の「Microsoft」フォルダを開いて、「Outlook Express」フォルダ自体を指定しないとうまくいかない。インポート元のフォルダ指定時に「Outlook Express」フォルダを開いてしまって指定したためにインポートできない例があまりにも多いようだ・・・

ちなみに、Outlook ExpressからWindows Mailへのインポートは、一部、送信者の名前が文字化けしてた。
杉蔵→杉憎
みたいな感じで・・・
いや、読みは一緒かも知れんが・・・同じ会社の後継版のソフトだろ・・・互換性低すぎないか?

あと、Hotmailのアカウントを作ろうとしたら、Windows MailはHotmailに非対応らしい。おいおい・・・機能が減ってますぜ、ゲイツさん・・・。なぜHotmailに非対応なのか、「理由」をクリックしてみると、「Windows MailはHotmailに対応しておりません」としか書いてない・・・説明になってないじゃん。どうやら、Windows MailでHotmailを使う方法もあるらしいが、ベータ版らしい。

ただ、Windows Mailには、スパムの処理機能がデフォルトで加わった。あと、スタートメニューから検索を選ぶと、ファイルだけじゃなくて、メールの中身まで検索してくれる。これだけは進歩した。

感想としては・・・
あまり初心者に優しいOSとは言い難い気がするが・・・ヘビーユーザーに好まれるOSとも思えない・・・
一体、誰をターゲットに考えられたOSなんだろ?

たった一つしかないもの?

会社帰りのいつもの乗り換え駅、ちょっと寄り道してみると・・・
閉店セールをやっているお店をみつける。

あれれ? ここ、かなり前から閉店セールやってないか?
お店の中はほとんど空っぽで、いかにも閉店直前という雰囲気のまま、数ヶ月はそのまま閉店セールをやっている気がする。
まぁ、こういうスタイルのお店もあるんだよな。

思い出すのは学生の頃、大学の近所にあったメッセやビッグサイトの地方版のような展示場でやっていた即売会のイベント。
当時大好きだったあの人へ渡すため、プレゼントを探していた杉蔵は、あるネックレスに心を奪われる。イベント最終日のせいか、その店はほとんど商品もなく、数少ない売れ残り商品の中にそのネックレスはあった。お店の人いわく、「このネックレス、もう、最後の一品なんですよ。どうですか?」
デザインもさることながら・・・最後の一品というのが、なんとなく気に入った。
今は、あの人を取り巻く、その他大勢の中の一人でしかない。が、いつかは、あの人にとってただ一人の人になりたい。そんな願いをこめ、あの人へのプレゼントとして、そのネックレスを買った。

その後、会場内を歩き回り、さっきのネックレスを買った店の前をたまたま通りかかった杉蔵は、目を疑った。
さっきのネックレスとどう見ても同じものがお店に置いてあるではないか。
実は、残り一つというのは、杉蔵を買う気にさせるための嘘だったのだ。

そう、所詮は量産品のネックレス、それは、世の中に出回る同じ型の製品の一つに過ぎなかったわけで・・・そして、あの人にとって唯一の人になるという夢も破れた杉蔵もまた、あの人を取り巻くその他大勢の人の一人に過ぎない立場に甘んじるのでありました。

お後がよろしいようで・・・

このお話の教訓は・・・本来、ものを選ぶ場合、残り一つだとか、限定品だとか、そんなことはどうでもいいはずのことです。
ものを買う場合は、自分が本当に欲しいものを選びましょう。焦って選んでも碌なことがありません。

人間圧縮箱

久々の地下鉄通勤になり、もうすぐ半年。

鉄道の輸送力は、道路1車線の10倍以上(10車線以上)と聞いたことがあるが・・・分かるような気がする。
電車一両の定員は100人くらいだったと思うが・・・ラッシュの時は、絶対にその倍以上は乗ってるだろ。これが全部マイカー通勤になったら・・・恐ろしい・・・

近くにカップルがいる。おいおい、隣は女性専用車だろ。あれのおかげで、ホームの端に階段がある駅から乗る野郎どもは、乗りづらくなったのを我慢してるんだ。ちゃんと使ってくれよ・・・と言いたいところだが、カップルだしなぁ・・・と思っていると、女いわく「女性専用車って、女のイヤな本性がむき出しになるから乗りたくないのよ・・・」と。うーむ・・・そうなのか? でもなぁ・・・そんなに嫌われてるものなら、廃止しちまえ。

目の前に立っているおっちゃんのメタボなお腹が圧力で押し潰されているのを感じる。後ろのおっちゃんは、ハァハァと苦しそうに息をしている。おいおい、おっちゃん、股間を押し付けるなよ。俺は一応、ノーマルのつもりだ。でも、そんなことを言っていられるような状況じゃない。あれ? 気のせいか? 今、ケツを触られたような・・・。これって・・・男目当ての痴漢? ヤバい。自分の、男とおばちゃんにだけはモテる属性を忘れていた。なにげに怖えー。いや、でも、確証がなければ騒ぐわけにも・・・。
たくさんの客が降りるU駅で一度ホームに出て、再び乗り込む。なぜだ? なぜ、また同じおっちゃんが後にいる? なんか、気のせいか、さっきよりも息が荒くなってませんか?
うーむ・・・遠い昔、同じ線でヤンキー系のお姉ちゃんに手を出して、捕まって泣いてる中年男を目撃したことがあるが・・・痴漢に遭って、名乗り出る女って、度胸あるな・・・。ちょっと女の気持ちが分かった。
そして、数分後、いつもの乗換駅で後を振り返らず、逃げるようにダッシュで階段を駆け上がる杉蔵の姿がありました。

なんか、もう、東京って、人大杉。
仕方のないことかも知れんが・・・家畜運搬車だって、あそこまでギュウギュウには詰め込まんぞ・・・

雑司が谷の富士の湯の思い出

豊島区の池袋近く、鬼子母神や東京音大の近くに富士の湯という銭湯があった。

池袋にいた頃は、風呂なしのアパートに住んでいたので、ほぼ毎晩、お世話になった。夜中の1:00までやっていたので、帰りが遅い日でも安心して通えた。

そして、そこのおばさんの対応が、本当に気持ちが良かった。

まだ銭湯に行き慣れていなかったあの頃、杉蔵がやらかした女湯突入未遂事件(わざとじゃない・・・)を落ち着いて対応してくれたことがあったり、財布を忘れた時、「明日一緒に払ってくれればいいよ」と、そのまま入れてくれたり・・・

昼間、会社に行く途中に道端でバッタリおばさんに会うこともあったり・・・もう、生活の一部になっていた。

去年の秋ごろ、その富士の湯に貼り紙が出された。
「当分の間、休業させていただきます。」
おばさんに聞いてみると、どうやら、親父さんの体調があまり思わしくないということらしい。

休業前の最後の日、偶然にも最後の客になった杉蔵は、名残惜しくて、なかなか外に出なかった。そんな杉蔵に、おばさんは「良かったらこれをどうぞ」と、タオルの入った包みをくれた。
ちょっとイヤな予感がした。

それからしばらくして、山梨に転勤が決まった。

別に池袋に彼女がいたわけではないが・・・
でも、池袋から離れるのには、ちょっと迷いがあった。
その迷いの理由の一つには、せめて富士の湯の営業再開を見届けてから山梨に行きたいというのもあったかも知れない。

山梨から東京に戻った後、一度だけ富士の湯を見に行ったことがある。
まだ、シャッターは閉まったままだった。

いろいろと悩んで春から転職を決め、忙しい毎日を送る中、しばらく富士の湯のことは忘れ気味だった。が、この間、富士の湯がついに廃業してしまったことを知った。

これも時代の流れなのか・・・
もう、中年オヤジと呼ばれる年齢も近い・・・

この話にオチはありません。あしからず・・・。

財界二世学院

NISEI
財界二世学院

都営浅草線泉岳寺駅前にある。財界人二世に帝王学を学ばせるための教育機関。

英語名は、NISEI(New International Super Executive of Intelligence college)。

多くの財界人(二世)を輩出し、財界に強い影響力を持ち、莫大な資産を所有しているが、一般庶民の金銭感覚も学ばせるため、あえて質素な校舎で授業を行なう。

日本男児として武士道を学ばせるために忠臣蔵義士行列を行なっていることはあまりにも有名。

また、国際人としての感覚を身につけさせるため、修学旅行はラスベガスに行っている。入学金は三千万円。

民明書房刊 あなたの知らない世界 より

※事実と妄想が入り混じっています・・・

関西で帝王学を学べるという芦屋大学は、実際に大企業の社長を輩出していたりするが・・・ここはどうなんだろう?
なんか、バブル期にはちょっと話題になったらしいが。
ちなみに、本当の実態はこことか、ここを、また、代表者の人の情報はここを参照。

スパークリング日本酒

茨城の古河に花を見に行った時、スパークリング日本酒雪代なるものを見つけた。
スパークリングワインのごとく、炭酸が入っている日本酒。
そして、赤い米から創られたらしく、薄ピンクの色がついたかわいい感じの酒だ。
試飲してみると、日本酒が苦手な人でも飲みやすそうな味。
何事も経験・・・というわけで買ってみた。

家に戻り、早速開栓・・・
そういえば、店の人が「絶対に注意書きを読んでね!」と言っていたなぁ・・・
まぁ、いいや。後で読もう。

栓を開けた瞬間・・・
火山の噴火のごとく、液体が飛び出し・・・
瓶のあたり一面のおつまみ類がアルコール漬に化けました。

ふと我に返り、瓶についてきた注意書きの紙を見ると・・・

一気に栓を開けると、天井近くまでお酒が吹き上がりますので、慎重に開けてください・・・

とか

これは危険なお酒です。

みたいなことが書いてあった。
ピンク色のかわいい外見に騙されてはいけない。
クリオネだって、食事の時には、あんなかわいい体から触手が出るんだ・・・

このお話の教訓は・・・
何事も事前によく確認しましょう。