強くなりましょう

 友達と電話してて、「クリスマスソングは何故、失恋モノの歌ばかりなのか」という話題になった。
辛島美登里のサイレントイブ、サザンのクリスマス・ラブ、山下達郎のクリスマスイブなどはもちろん、洋楽でもWHAM!のLAST CHRISTMASなど、英語の歌詞を読んでみると、立派な失恋ソングである。

 友達いわく、
「クリスマスに独り者があんな歌を聞いてたら余計ヘコむでしょ。あれは、カップルが甘くせつないメロディで酔うための歌なんだよ。だからクリスマスの独り者はクリスマスソングを聞く資格がないんだよ。」
なるほど。妙に納得する。

 ちなみに杉蔵、メンタル面があまり強くないので、ヘコむ時は本当にヘコむ。だから、小学校時代のイジメられ体験やら、失恋話は自分をネタにしてお笑いにしてしまう。

 例えば、学生の時にバイト先で知り合った短大の子に逃げられた時の話。
どうしてもその子を忘れられなかった杉蔵は、ある日、手紙を書いた。しかし、なかなか返事が来ない。
その頃、学園祭で女装コンテストなるものがあり、杉蔵は周りの声に押されて出場することになった。女子大のお姉さまたちにメイクをしてもらい、ヅラをかぶり、SMクラブの女王様のような格好で武富士のダンスを踊る杉蔵。踊りが終わって観客席に乱入すると・・・
なぜかそこにはバイト先の面々が・・・。先輩いわく、「さっきまでH美ちゃんもいたよ。」

あ、あれ・・・見てたの・・・!? うぎゃぁぁぁぁ~

そして、その後、H美ちゃんからは「あなたはどうしても友達以上に考えられませんでした」という手紙が来た。
え~と・・・友達と認めてくれてありがとう・・・。

 まぁ、ちょっと笑えない人も多いかも知れんが、こんな風にして笑い飛ばさなければ、正直、やってられん。
いくらヘコんでも、たぶん、その子は帰って来ないし、何より、自信喪失状態の杉蔵はオドオドしてて、かなり挙動不審らしい・・・

♪メソメソしてると 次の恋を運ぶ天使がそっぽ向いちゃうぞ~
 by アイドル時代の酒井法子

 ある女友達の彼氏いわく、

たとえ自信がなくても、笑顔で自信満々に振舞える強さがなければ、仕事も恋も絶対にうまくいかない

うーむ・・・。たかだか四つ上の人だが・・・言われちゃってるなぁ・・・。完敗だわ。俺ももっと強くならなきゃなぁ・・・