ボランティアしてみるテスト

ちょっと遅めの夏休みがもらえたので、前々から一度はやろうと思っていた、
被災地の復興支援のボランティアをやってみた。

いろいろ調べてみると、ボランティア保険なるものが条件になっていることが多いようだ。
なのでググってみるが・・・どこのサイトの説明も分かりづらい。
とりあえず、郡山市役所の裏の郡山市総合福祉センターで加入手続きをすることにした。
(後で分かったが、ボランティの現場で加入手続きをやってくれるところもある。
 あと、福島県内でボランティアをやる場合、ボランティア保険は県からの補助で無料♪)

次にボランティアの現場を探してみる。郡山のような交通の便がいい都市部は
志願者が多いらしく、ボランティア保険の手続きに来る志願者は若い女性も多い。
郡山近辺のボランティア募集のサイトを見ると、既に満員で、「募集停止」と
書いてあるところもある。前々から予約しないと、都市部のボランティアは無理そう。

それに引き換え、原発事故で常磐線も国道6号も寸断されている相馬・双葉郡地方にある
南相馬市災害ボランティアセンターは当日朝に受付すれば、即、採用と書いてある。

どんだけ人、足りないんだ?

ここに決めた!
レンタカーを借り、朝09:00の受付に間に合うように南相馬市に向かう。

行ってみると、受付でいろいろなものが配られている。
マスク、釘の踏み抜き防止用の堅い靴底、ミネラルウォーター、軍手・・・
なんでこんなに至れりつくせりなんだろう?
ひょっとして、4月まで避難地域に入っていた地区に行くことがあるからか?
でも、線量を計ると、0.21マイクロシーベルト程度で、関東の柏市くらいのレベルだ。
(エステー化学の安いやつで計ったので、あてにならないかも・・・)
ちなみに、原発30km圏内に入る場合は、同意書にサインが必要。
当然、心配な人は拒否できる。

リーダーさんの車に乗り、現場を目指す。
途中で原発30km圏に入る境界線を通る。今では通行可能になったが、
常に警察が常駐して、検問を行なっているようだ。
現場あたりは津波で流されてきた車がところどころに放置されたままになっている。
商店もホームセンターも、全部閉まっていて、ひと気がないのが非常に不気味。

作業内容は、震災から1年半の間、放置された家の手入れだった。
立入禁止が解除されたとはいえ、電気も水道も止まったままなので、
飲み水はミネラルウォーター、手洗い水はポリタンク。
庭の草は人間の背丈ほどに育っている・・・
作業内容は毎日違うらしいが、こういう家の手入れの他、津波で泥をかぶった家の
泥の排出などもいまだにあるそうな。
ボランティアの中にはぶっちゃけ、やじうま根性で来てる人も多いが、
写真を撮ったり、はしゃいだりしなければ、特にタブーでもないらしく、
それよりも、やはり、働き手が来てくれるというのがなによりらしい。

帰り際にリーダーさんから言われた。
「一回やったからって満足せずに、また来てくれよ!」
はい! いずれ、また。

帰り道、知り合いの奥さんの実家がある、飯舘村を通ると、道路は通れるものの、
県道沿いの店は全て閉まり、歩いている人は一人もみかけなかった。

いまさらだが、震災って、まだ終わってないだな・・・

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